太陽の勇者ファイバード(たいようのゆうしゃ - )は、同名のテレビアニメ作品をゲーム化したファミリーコンピュータ用ソフトのタイトル。勇者シリーズ唯一のファミコンソフトでもある。ゲーム内容は低齢向けということもあり、末期のファミコンソフトとしては比較的単純な作りになっている。また本稿ではゲームボーイ版の『太陽の勇者ファイバードGB』についても合わせて解説する。
太陽の勇者ファイバード[]
1992年1月11日にアイレムから発売された、ファミリーコンピュータ用ゲームソフト。
概要[]
4話構成で計10ステージ相当を戦う縦スクロールのシューティングゲーム。最初にケンタかカトリをパイロットに選ぶことで難易度が変わる(ケンタのほうが易しい)。残機・ライフ併用制だが強制スクロールのため、建物などの地形に引っ掛かったまま画面の端まで来るとライフにかかわらず1ダウンする。
ストーリー[]
変形合体を含め、各ステージ間にはごく簡単なアニメーション(声は無し)の演出がある。4つのストーリーの多くはドライアス側の悪だくみにより、天野博士の研究所で邪悪なエネルギーを感知することで始まる。物語の背景は太陽の勇者ファイバード#ストーリーを、各ステージのストーリーは後述の#ステージ概要を参照。
登場人物[]
- 火鳥勇太郎(カトリ)
- 天野ケンタ(ケンタ)
- 天野博士(はかせ)
- 天野ハルカ(ハルカ) - 名前のみ登場。
- Dr.ジャンゴ(ジャンゴ)
- ゾル&シュラ
- ドライアス(ドライアス)
カッコ内は劇中呼称を示す。
詳細は太陽の勇者ファイバード#登場人物を参照
ステージ概要[]
- ステージ1 「石油施設を守れ!」
ジャンゴの地球支配の作戦は石油を無くすことだった。石油施設の破壊を阻止するため救助隊が出動する。
- レスキューステージ - バロンメカで時限爆弾を破壊する。
- アクション&シューティングステージ前半 - ファイアージェットで戦う。
- アクション&シューティングステージ後半 - ファイバードで戦う。ボスはサンドペデロン。
- ステージ2 「炎上、海底都市!」
ハルカが海底都市を見学。しかしジャンゴの次なる作戦は海を支配することだった。救助隊は海底都市の人々を救うため海底へ出撃する。
- レスキューステージ - バロンメカでレスキューポッドを回収する。
- アクション&シューティングステージ前半 - ファイアージェットで戦う。
- アクション&シューティングステージ後半 - ファイバードで戦う。ボスはシーレッド・ダーティ。
- ステージ3 「スペースコロニー落下!」
ジャンゴのメカ獣がスペースコロニーを地球にぶつけ、未曾有の惨事を引き起こそうとしている。救助隊はファイアーシャトルで宇宙に向かう。
- レスキューステージ - バロンメカで反重力装置を設置する。
- アクション&シューティングステージ前半 - ファイアーシャトルで戦う。
- アクション&シューティングステージ後半 - グランバードで戦う。ボスはドラグロン。
- ステージ4 「決戦!」
ドライアスはついにその正体を現し、宇宙警備隊との決戦を宣言。対するファイバードはグレートファイバードに合体し、ジャンゴの要塞に乗り込む。
- アクション&シューティングステージ - グレートファイバードで戦う。ボスはドライアス。
レスキューステージ[]
レスキューステージではステージごとに目的が異なる。時間制限があり、アイテムを利用して時間を稼がなければクリアは困難。1ダウンしてもその場で復活するが、目的を達成できないと残機にかかわらずゲームオーバー。人を収容するとクリア時にボーナスとなる。
自機としてバロンチームのレスキューメカ(人型には変形しない)が使われ、いつでも自機を変更できる。5体それぞれが使い勝手の異なる武器・能力を持ち、パワーアップアイテムを拾うことにより3段階にパワーアップする。
- エースバロン - 小型ミサイルを撃つ。
- ドリルバロン - まっすぐ前方にドリルビームを放つ。連射が可能。
- ロードバロン - 爆弾を飛ばす。
- アクアバロン - 空を飛ぶ。バリア弾を展開する。
- スカイバロン - 空を飛ぶ。パワーアップすると多方向を攻撃できる。
アクション&シューティングステージ[]
レスキュー完了後はケンタまたはカトリが任務を引き継ぎ、飛行形態で出撃する。途中で変形の指示が出ると人型に変形可能になり、カトリが合体し変形すると後半のマップへ進む。なおファイバード・グランバードは変形後それぞれ武装合体・ジェット合体の姿で登場する。ステージ4ではレスキューステージは無く、最初からグレートファイバードで戦う。
自機はステージによって異なるが、いずれの機体でも武器の使い勝手はほぼ共通で、通常攻撃以外の武器はアイテムを拾うことで使用できるようになる。武器にはそれぞれ一長一短があり、切り替えて使用できる。
- 通常攻撃 - いずれも溜め撃ちが可能。
- ビーム - 飛行形態での通常武器。ボタンを押すとすぐ発射し、連射できる。
- フレイムソード - ファイバード・グレートファイバードの通常武器。ビームと違い、ボタンを押して(構えて)から技を放つまでややタイムラグがある。
- グランキャノン - グランバードの通常武器。使い勝手はフレイムソードと同じ。
- ダイナバスター - バルカンを撃つ。連射が可能。
- フレイムカノン - ミサイルを撃つ。比較的威力がある。
- ミサイルポッド - ホーミング・ミサイル。敵を自動追尾する。
その他のアイテム[]
武器・パワーアップ以外のアイテムには以下のようなものがある。
- ミラクル - 天野博士の発明であり、何が起こるか分からない。
- タイム - レスキューステージの残り時間が増える。
- ライフ回復
- スピードアップ
- 1UP
太陽の勇者ファイバードGB[]
テンプレート:節stub 太陽の勇者ファイバードGB(たいようのゆうしゃ - )は、アイレムより1991年12月20日に発売されたゲームボーイ用ソフト。FC版と共通点は多いが内容はさらにコンパクトにまとめられている。
GB版概要[]
FC版と同様にライフ制・強制縦スクロールのシューティングであり、KENTA・KATORIで難易度の選択もできる。レスキューステージは無く、ボスやステージ構成も若干異なっており、ドライアスとの決戦の前にジャンゴとの対決を挟んだ5ステージ構成となっている。
通常の武器は溜め撃ちが可能で、それにより3段階の攻撃力を使い分けられる。またアイテムを拾うことにより武器を切り替えて使用可能だが、武器の効果はFC版と異なる。
- ダイナバスター - 指定した方向へ2発ずつ撃てる。
- ミサイルポッド - 前方へ攻撃する。
- フレイムカノン - 多方向を攻撃する。
また武器以外のアイテムとしてはミラクル・1UPはFC版と共通だが、ライフ回復にはゲージ1つ回復のものと完全回復のものがある。
GB版ステージ概要[]
- STAGE1 石油基地を守れ!
- ファイバードで戦う。ボスはアントライオン。
- STAGE2 深海の恐怖!
- ファイバードで戦う。ボスはザリガニアス。
- STAGE3 空が落ちてくる!
- グランバードで戦う。ボスはMJ-18。
- STAGE4 Dr.ジャンゴの挑戦!
- グランバードで戦う。ボスはDr.ジャンゴのコントロールルーム。
- STAGE5 決戦!
- グレートファイバードで戦う。ボスはドライアス。
関連作品[]
- 勇者王ガオガイガー BLOCKADED NUMBERS - 1999年にタカラから発売されたプレイステーション用ソフト。本作同様、勇者シリーズ中で単独作品のゲーム化。
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